元教員 群馬→高知 こどもの遊び応援隊 山田ユキのブログ

群馬県太田市に自然の遊び場を創ろうと活動しています。森のようちえん じらんぼう立ち上げ、週に1回自然の中で遊ぶことを広めています。

ねぇねぇ、ロータスバースって聞いたことある?

Facebookでお友達がシェアしていたお写真に衝撃!

 

新生児の赤ちゃんと、胎盤のツーショット!

しかも、へその緒は両方に繋がったままです。

http://courrier.jp/news/archives/54711/

こちらにお写真載ってます。

 

通常の出産では、赤ちゃんが母体から出てきたあと、へその緒は医師またはパパによって、パチンと切られてしまいます。

我が家の長男も、パパにハサミで切ってもらいました。(ふつうの産婦人科です)

 

しかし、今アメリカで流行りつつある?のが、へその緒を切らないで残したまま胎盤も産み落とし、自然にとれるまで待つというロータスバース。

昔の民族はやっていたそうです。ハサミで切る方が、感染症にかかる危険もあって難易度高かったのでしょうね。

 

Facebookのそのお友達は、二人のお子さんを自宅&ロータスバースでご出産されてました。

 

私がまず惹かれたのは、胎盤の豊富な栄養素が赤ちゃんに全部いくのかも?ということ。

 

ふと思い浮かんだ例えがソラマメだったんですが笑

 発芽に必要な栄養(デンプンなど)を種の中に持っているって、中学理科でやったんですよね。

芽が出るときは、自分の栄養だけであとはお水があればよかったんです。肥料は足してやらなくても。

芽が出て、自分の持ってる栄養分を使い果たしたら、今度は土の中にある栄養を取り入れていくんです。光合成で自分で栄養作ることもするしね。

 

赤ちゃんはお腹の中で、胎盤からへその緒を通して栄養をもらっています。出産直後はあまり上手に母乳が飲めませんから、ふつうは一時的に体重が減っていきます。

栄養豊富な胎盤がくっついていたら、そこから栄養がもらえて、体重減少が緩やかになるのかな?と思いました。

(事実はわかりません、仮説です)

栄養豊富な内臓(胎盤)と、赤ちゃんを繋ぐホース(へその緒)のようなイメージ?

 

お腹の中でへその緒が首に絡まって何が困るって、

首が絞まることじゃないんですよね。

へその緒がねじれることが困るんです。

 

長男のときのへその緒が長く、妊娠中からずっと首に2重に巻き付いていたんです。

呼吸はまだしていないので、首が閉まるのは大丈夫。(あんまりきついとそれはよくないだろうけど)

医師からは、長いへその緒がうじゃうじゃ絡まるよりは、どこかにひっかけてあったほうがいいってこともある、と励ましてもらいました。

 

結局首に巻き付いたまま産まれてきましたが、もし出産中にへその緒が出口付近で絡まって絞まったとしたら…即、帝王切開でした。

また回旋異常といって、赤ちゃんは本来回りながら子宮を出てくるのですが、回転が足らなくても帝王切開でした。

お腹を切らずに下から産むって、奇跡の連続でハードルが高いのですよ…

 

とにかく赤ちゃんを信じることしかできないんですよね、母親には。

 

ロータスバースで産んだ赤ちゃんは、胎盤と共に過ごします。重い胎盤は置いたまま、へその緒がだらんとついた赤ちゃんだけを抱っこすることになるので、ちょっと面倒というデメリットもあります。

ブチッととれたら大量出血?!おへその部分が乾いてきてたらそこまででもないのかな。

あまり抱けなくなる心配はありますが、実際に2度経験したお友達からは、『安定してて無駄泣きが少なく、新生児育児が楽でした』とのこと!!

私は一人目の出産後、入院中の夜中が孤独だし夜泣きはひどいしで、相当苦い思い出です。泣かないでいてくれると、大手術した体をまず癒すことに専念できますよね。

 

 

そのへその緒と胎盤、生後1週間もすれば、へそからぽろっとへその緒がとれるので、やっと赤ちゃんだけの体になります。

 

よく桐の箱にへその緒を保管しているケースが多いと思うのですが、私はあれがへその緒の全景なのかとずっと勘違いしていました。

長い長いへその緒を、赤ちゃんに近いところでパチンと切る。その切ったへその緒はだんだんと乾いていき、ある日自然にぽろっと赤ちゃんから剥がれ落ちていくのです。その3㎝あまりのへその緒の末端を保管しているのです。

 

生まれたばかりの赤ちゃんには、へその緒とへその剥がれそうなジュクジュクの部分を消毒するというお世話もあるんですよ。(消毒しないところも調べたら出てきた!)

 

 

さて、ロータスバースのメリット・デメリットをまとめてみます。

 

【メリット】

・古くからの伝統的なやり方であり、へその緒を切った傷口からの感染症は防げる。

・安定していて無駄泣きが少ないといわれる。

胎盤の栄養を赤ちゃんに送り続けられる。→拍動がないと栄養は送られないと教わりました!

 

【デメリット】

・へその緒と胎盤がついているので抱きにくい。抱くのに神経を使う。

・内臓を外部に放置することになるので、放っておくと腐る。冷却したり、匂わないような工夫をしたりする必要がある。

 

産婦人科では有無を言わさず、胎盤は即座に冷凍されます。

一人目では胎盤を見たいと言いそびれ、カチンコチンの胎盤初顔合わせ

二人目でやっと生の状態でお会いでき、サイズのでかさにびっくり!でも、剥がれないでいてくれてありがたかった。娘に栄養送ってくれてありがとう、という気持ち。

探せば写真あります。ここには載せられないけど。

 

冷凍された胎盤は、なにかに使われているのかと思ったら。

 

廃棄

 

なんですね。専用の廃棄業者が受け取りに来るそうです。ソウダッタノカ…