なんのための発表会?発表会のための練習期間は、子どもの遊びを保証しているのか?
NHKの『すくすく子育て』という番組をご存じですか? 子どもの夜泣き、育児ノイローゼ、子育てアイディアなど、さまざまな問題・話題を取り上げてスタジオに悩んでいるご家族を呼んで、専門家から話を聞く番組です。
その専門家の方々、私は大ファン。 汐見 稔幸(しおみ としゆき)先生、大豆生田 啓友(おおまめうだ ひろとも)先生、大日向 雅美(おおひなた まさみ)先生…大日向先生は数ヶ月前に、伊勢崎で講演をなさって話を聞いてきました(^^) ほかにも井桁 容子(いげた ようこ)先生、遠藤 利彦先生などなど! みなさん優しい物腰で、決して厳しいことは言わないんだなぁ。番組の方針なのかしら、とも思う。
その中でも、その先生がお話し出すだけで、場がパーッと明るくなる方がいて。
柴田 愛子先生!
保育施設「りんごの木 子どもクラブ」代表
40年にわたり、子どもたちを見守っている。「子どもの気持ちに添う保育」をモットーとし、親たちや保育者に向けた講演会や著書でもその思いを伝えている。
そのりんごの木という保育施設で働く、青山 誠さんの本を読んでます。 柴田先生の本も数冊読んでますが、その『青くん』の本のタイトル、
\あなたも保育者になれる/
バーン!
保育士資格を持ってない私には魅力的で思わずポチり。
ちなみに、保育士資格試験の本をまとめてメルカリにて購入してみましたw
今からだと今年の後半の試験にしか間に合わないけれど。7月ごろ願書提出なのかな? 受けるのか、受けないのか…w
その青くんの本の中で、発表会の話があった。
もーう、理想の発表会。
青くんの言葉
よくある〈発表会〉と、この動物園ごっこ、引き算と足し算くらい違います。
より正確に、より上手に、たった1度の〈本番〉に向かって、余分なものを削ぎ落としていく。発表会はいわば〈引き算〉。
動物園ごっこは〈足し算〉。いきなり、やってしまう。やってみて、〈どうだった〉と子どもに聞くと、もっとこうしたい、ここがうまくいかない、と意見が出ます。 やるたびに新しい要素が加わり、遊びがどんどん広がります。
素敵だー!!!
発表会の日取りは決まってたのかわからないんだけども、遊びとして〈動物園ごっこ〉をまずやってみる。
飼育係もいて、猛獣の扱いに困って檻に入れてみたり、外に出てきたいからふれあいタイム導入したり。毎回ゴールなんてない。その都度、ほしい要素が加わっていき、いらない要素は消えていく。 その流れで、親にも動物園に遊びに来てもらう発表会。
いいなー!!!!
我が子の幼稚園での発表会は、完全に大人主導。何をやるか、衣装は何か、何を喋るか、どこに立つか。きっとすべて決められてる。それをただ覚えるだけ。
その後の保育園での発表会、少しは生活での体験を取り入れようとしている感じは読み取れた。
でも、セリフがあり、それを間違えないように言えるか、がチェックポイントになってしまっている。
立ち位置などは幼稚園よりはルーズだった。
未満児(年少さん以下をこう呼ぶ)のクラスは、より普段の遊びを再現しようと努力してくれていて、子どもたちは割りと普段通りの、ありのままの姿で遊んでいたかな。保育者によるみたいだけど…
りんごの木のように、遊びの延長線上の発表会が見たかったなぁ。 みんながやりたいものなのか。 大人の強制はないのか。
対話が重視されているなーーーって青くんの本を読んで感じるー。
遊びの足し算を生むために、保育者のかかわりで大切なのは、子どものアイデアに肯定的に相づちを打つこと。 「カエル?動物園にはいないよ」なんて返してしまうと、先生が何を望んでいるかが重要になってしまう。
まさしくー!!! 息子のクラスでも例外に漏れず、お雛様の製作が行われた。製作の準備も、先生方がはりきってくれたんだろうなぁー。みんな同じ材料で、みんな同じ形。 色塗りだけは子どもに託されていたようだけど、息子はお内裏様をピンクにした。 保育者が「なんでピンクなの?」と聞くと、「男の人でもピンク着るよ!」と返事をしたらしい。
ピンクのお内裏様になったかというと?否。青のお内裏様になっていた。
保育者が「青とか緑とか」に塗り直しさせたようだ。
私はモヤモヤモヤ~!っとして、主任保育士に話を聞いてみた。その先生は、「なんでですかねー?私はピンクでもいいと思いますよー。話をしてみますね」と言ってくれた。
よかったーー。
写真は太田市の今万人(いまじん)珈琲。ソファ席のカフェ、みーっけ♡
子どもの世界にお邪魔する方法
ってのも載ってて、この表現のしかた!くぅ~!! 読んでて、私のなかで浮かんだ人がいて。 名前出していいのかな、トモエさんって方。
すごく子どもを対等に見ていて、尊重していて、見習いたいなーって思う。
その子どもの世界にお邪魔する方法、ちらっと紹介!
①子どもに隣り合ってみる。 ②子どものまねをしてみる。 ③子どもと平行遊び(隣にいるけど自分ひとりで遊ぶこと)をしてみる。
この平行遊びって言葉、娘の担任の先生に教えてもらった言葉。 この先生から、先日『レッジョ・エミリアってママ知ってます?』って声をかけてもらった。
まさか保育園でこの言葉を聞くなんて!
この先生がいるから、まだ保育園に関わっていたいー。
息子が保育室の外にいる雪だるまを指差して、『なんでまだ溶けてないのー?』って言った。
私は、『日陰だから…』って答えてしまい口をつぐんだ。
その先生が(娘の担任だけど)『なんでだと思うー?』と息子に考えるチャンスをくれた。
ハッ
とした。やばい。私は考えるチャンスをことごとく奪ってる…
一緒に『なんでかねー?』って考えればいいんだなぁ。 先生に育ててもらってます。この先生のもとで働きたいw 保育園作ってくださいよーって言ってみたけど、それより保育をしたいんだろうなーって感じた(^_^;)
こんな先生がたくさんいたらなー!!!